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胃癌
 胃癌について   慈恵医大外科での治療と成績 

◆ 胃癌とは

胃がんは世界的にも日本人に最も多いがんのひとつです。最近では内視鏡での診断技術が上がり、早期で見つかることが多くなってきました。早期の段階で発見できれば、適切な処置で高率に治すことが出来るようになりました。
 胃がんには大きく2種類のタイプがあります。一つは症状が進行すると塊のように大きくなっていき、肝臓に転移しやすいという特徴を持つ、分化型と言われるタイプです。
 もう一つは、がん細胞がばらけてひろがり、深く浸潤すると線維化といって硬くなりスキルスがん(硬がん)とよばれるもので、胃壁の外までがんがすすむとおなかの中にがん細胞がばらまかれて腹膜転移をおこしやすい未分化型と言われるものです。未分化型は、はじめから未分化ですが、分化型のなかには進んでいくに従って未分化型に変わってくるもののあります。


◆ 胃癌の診断

がんのあるところに潰瘍ができたり、胃炎があったりすると痛みとして感じることがありますが、普通は症状がないことが多いです。ですから、できれば年に一度は健康診断でチェックしてもらいましょう。早期胃がんでみつかれば、後で説明しますが、内視鏡でがんのところを焼ききるだけで治すことが可能な場合もあります。早期胃がんはバリウムに比べて内視鏡でみつかることが多いので、内視鏡でチェックしてもらうほうがよいでしょう。

現在内視鏡診断の技術がとても進んできており、早期のなかでもさらに小さながんでも高率にみつかるようになってきました。慈恵医大では内視鏡診断部が独立し、高度な技術を持った専門の医師が多数います。検査の内容では、深さをより正確に診断するための超音波内視鏡、がんの広がりを微小血管のかたちをみることでより正確に診断するためのNBI内視鏡といった最新の器械をつかって診断することで、より正確に胃がんのステージを診断しています。


◆ 治療

胃がんにおいては、現在日本では全国どこでも共通の治療ができるように治療のガイドラインが作られて、それに従った治療をしています。患者さんにわかりやすいように、患者さん用のガイドラインの解説書も出版されており、慈恵医大でも院内の書店で1000円にて購入できます(金原出版)。早期胃がんのうち、分化型で、粘膜にとどまっていて、がんのあるところに潰瘍がなくて、大きさが2cm以内であれば、手術で胃を切らなくても、内視鏡でがんのところを焼ききるだけで治すことが可能です。手術が必要な場合、また抗がん剤が必要な場合もガイドラインにのっとり治療を進めていきます。


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