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食道癌

 食道癌とは   慈恵医大外科での治療と成績   Q&A 

1.食道がんの発生と進行 2.食道がんの誘因 3.食道がんの症状 4.食道癌の診断
5.食道がん治療 6.食道がんの進行度(ステージ) 7.進行度(ステージ)ごとの治療 8.食道癌の発生率や予後

1.食道がんはどのように発生して進行するのですか?

食道の粘膜は扁平上皮からできているので食道がんの90%以上は扁平上皮がんです。欧米では食道と胃の境目から発生する、せん癌が多くなっています。通常がんは食道の内側の粘膜から発生して外側に向かって発育します。がんが大きく育つと食道の壁をつくっている筋肉にまで及び、さらに進行すると食道のまわりにある気管・気管支や肺、大動脈、心臓などの重要な臓器へ拡がっていきます。

リンパ液や血液を介して食道とは別のところに癌が飛び火することを医学用語では転移といいます。食道は、食道のまわりのリンパ管や血管が豊富なので、他の消化器のがんよりも転移しやすいと言われています。また、食道のリンパ節は頚や胸、腹部につながっているので、食道のまわりだけではなく頚や腹部のリンパ節に転移をすることもあります。血液の流れに入り込み、肝臓や肺、骨などに転移することもあります。


2.食道がんの誘因は何ですか?

最大の誘因は飲酒と喫煙です。その他では、あつい食べ物、辛い食べ物、冷たい食べ物、肉や魚のこげたもの等が考えられています。


3.食道がんの症状はどのようなものですか?

食道の粘膜にとどまる早期のがんでは、症状が現れることは少なく、がんが進行するにつれて以下の症状が現れます。

1)食道がしみる感じ

熱いものを飲み込んだ時にしみるように感じるといった症状です。

2)食物がつかえる感じ

がんが大きくなると食道の内腔が狭くなり食べ物がつかえます。のどがつかえるような感じです。

3)体重減少

がんが進行すると体重は減少します。急激に体重が減ったら要注意です。

4)胸痛・背部痛

がんが食道の外に浸潤して、まわりの肺や背骨、動脈を圧迫すると、胸の奥や背中に痛みを感じるようになります。

5)せき

がんが進行して気管、気管支、肺まで浸潤すると、せきや血のまじった痰が出ることがあります。

6)声のかすれ

食道のわきの声を調節している神経(半回神経)に浸潤すると、かぜをひいたときのようなかすれた声になります。

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