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大腸癌

 大腸癌とは   慈恵医大外科での治療と成績 

1.癌とは何か? 2.大腸ポリープ 3.大腸癌の症状 4.検査 5.治療〜定型手術
6.腹腔鏡補助下手術 7.手術に伴う合併症 8.転移のある場合、再発 9.術後補助化学療法

3.大腸癌の症状

ヒトは食事をするとまず、口から食道に食べ物が送られます。その次に胃に入り消化され十二指腸(約20cm)から小腸(約3m弱)へと送られ消化吸収されます。小腸もその終末部では食べ物はもはや完全に便となっていますがこの段階では便はまだ完全に液体です。その後大腸(約1.3〜1.5m)に入り水分が吸収されS状結腸あたりではいわゆる固形の便の形となります。そして、それらは直腸に一旦蓄えられ、あるときに肛門から排出されるのです。大腸癌は消化管の中でも最後の部分の消化管におきるのです。

それゆえ、大腸の中でも癌の発生する場所によって症状が違います。小腸に近い大腸では便が液体のためなかなか症状は出ません。右下腹部にしこりを触れたり、痛み、または貧血などが多いです。出血はしていてもあきらかな排便時出血としてとらえにくいようです。対照的にS状結腸や直腸では腫瘍(癌)によって腸の中が狭くなり便が細くなったり場合によっては完全に通りが悪くなり腸閉塞となりことがあります。また、下血(排便時出血)が見られることが多いようです。もちろん全く症状を呈さない癌も多く、検診の便潜血陽性で見つかることもあります。



4.大腸癌の検査

検査としては、

  1. 大腸自体の検査としては大腸内視鏡、注腸造影検査(バリウムを肛門より入れ、レントゲンを撮る)が中心です。大腸内視鏡検査では腫瘍の細胞を顕微鏡レベルで調べる生検が施行されます。この結果により癌である場合は確定診断となります。
  2. 腹部全体(転移の有無)を調べるためにCT、超音波検査、MRIなどを必要に応じて検査します。CTは胴体の輪切りのレントゲン写真です(断層撮影)
  3. 肺の転移を調べるためにはレントゲン検査やCTを施行します。
  4. また、血液中に腫瘍の存在を示唆する腫瘍マーカーを採血で調べます。腫瘍マーカーはいろいろな癌でさまざまな種類がありますが、大腸癌ではCEAとCA19-9というマーカーを測定します。腫瘍マーカーは癌患者さんにおいて初回の手術時に高値を示すことは比較的少ないです。どちらかというと、手術後に経過を見てゆくときに(再発の早期発見)に有用といわれています。
  5. MRIでは当院では拡散強調画像という方法を用いており、単なる断面図だけでなく、その質的な評価(癌や癌の転移であるか否か)も検討しています。

注腸検査イメージ 大腸内視鏡検査イメージ

■ 注腸検査

■ 大腸内視鏡検査


CTスキャンイメージ

■ CTスキャン


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